ルフトハンザ エクスプレス バスに関するDeutsche Lufthansa AGの特別運送約款(BB Bus)
フランクフルト、2024年10月
発行者:Deutsche Lufthansa Aktiengesellschaft
1. ルフトハンザ エクスプレス バスの使用と適用範囲
ルフトハンザ エクスプレス バス定期便の乗客および荷物の運送には、路面電車およびバスの運行、また自動車による定期便の一般運送約款に関する条例(BefBedV)に基づく一般運送約款が適用されます。この特別運送約款(BB Bus)は、上記に加えて、また該当する場合にはこれより逸れて適用されるものとします。
乗客の唯一の契約相手は、Deutsche Lufthansa AG(運送企業)です。運行は、Deutsche Lufthansa AGの協力パートナー(委託業者)が実施します。
「フライト」、「航空機」または「航空旅行」という語には、Deutsche Lufthansa AGまたはルフトハンザグループ企業で予約をした、またはこれらの企業が運航するフライトのみが含まれます。
2. チケットと支払い
輸送に関する権利は、有効な予約(電子チケット、etix)が、乗客の名前で特定の時間の特定の区間に対して発行された場合にのみ存在します。
予約を証明するもの(チケット)として、搭乗券を判読可能な形で印刷したものまたは携帯端末上の電子版を携行し、本人確認ができるようにしておく必要があることにご注意ください。搭乗券と有効な身分証明書の両方をもって、ルフトハンザ エクスプレス バスの乗車券と見なします。
2.1. 運送のためには、乗車前にlufthansa.comまたは旅行会社にて予約および支払いを完了しておく必要があります。バス車内での運賃の支払いはできません。その契約は、予約の電子確認書をもって成立します。
2.2. 乗車券は、他人に譲ることができません。ただし、乗車券が運送または払い戻しを受ける権利を有する者以外の者によって提示され、運送事業者が善意でその運送または払い戻しを行った場合は、運送または払い戻しを受ける権利を有する者に対して責任を負わないものとします。
3 有効期間、予約の変更、払い戻し
3.1. 乗車券、本規約または適用される運賃に別段の記載がない限り、乗車券は予約した日から1年間有効です。
3.2. ただし、フライトへの接続ではないバス運送の予約である場合に限り、この期間内の運送は20.00ユーロの手数料で予約の変更が可能、未使用の乗車券の場合は払い戻しが可能です。
3.3. 運送を担う企業は、団体予約(10人以上の乗客)の場合、出発前3日までの急なキャンセルに対して、キャンセル料を請求する権限を有します。キャンセル料は、出発前48時間以内は乗車料金の50%、当日の場合は100%を申し受けます。乗客は、運送会社が被った損害がこの金額よりも小さいことを自由裁量で証明することができるものとします。
3.4. バス運送の予約がフライトとの接続である場合に限り、フライト予約に適用される予約変更や払い戻しの条件、乗客および手荷物の一般運送約款(ABB Passage)が、バス運送に適用されます。
4. 時刻表、座席の予約、運送上の制限
4.1. 契約締結後に時刻表にわずかな変更があった場合、およびそれを輸送者が善意に反して行ったものではない場合、乗客は補償を請求する権利を有しません。120分以下の変更はわずかな変更とみなされます。時刻表が大幅に変更された場合は、乗客はバス輸送契約を解除することができます。
4.2. 乗客は適時に、つまり輸送会社が指定した時刻までに、または時刻が指定されていない場合には出発時刻の15分前までに、停留所または運送会社が指定した場所に現れなければなりません。
4.3. 乗客が適時に現れない場合、予約を証明できない場合、または身分証明書を提示できない場合は、運送会社は運送を拒否することができます。運送会社は、乗客がこれらの規定に従わなかったことにより生じた損害または費用については責任を負いません。
5. 乗客の義務
5.1. 乗客は自身の責任において、すべての入国・旅行条件を確認し、必要な書類および証明書を携行しなければなりません。違反した場合は、運送が拒否されることがあります。書類に不備がある場合において、ルフトハンザは帰路の交通手段およびその後の移動について責任を負いません。
5.2. 乗車中の乗客は、自身の安全のため、席を離れたり歩き回ったりすることを控えてください。シートベルトが装備されている場合は、乗客全員にベルト着用の義務があります。
5.3 運転に関する運転手の指示には必ず従う必要があります。運転手および乗車業務担当者は、明らかにアルコールやその他の薬物の影響下にある人の輸送を拒否する権限を有します。その他の理由により、他の乗客の安全を脅かしたり、他の乗客の健康に多大な悪影響をおよぼす乗客に対しても同様です。この場合、代替輸送を受ける権利はありません。
5.3. バス内は禁煙です。車内での飲食は、他の乗客に迷惑をかけず、バスを汚したり傷つけたりしない場合にのみ可能です。
5.4. 運送会社は、故意または過失によりバスを汚した乗客に対し、50.00ユーロの清掃料の支払いを申し受ける権利を有します。これは、乗客が損害が発生していないこと、または損害額が著しく低いことを証明しない限り、適用されます。清掃費用がこれを上回る場合には、運送会社はより高い損害金額を請求することが可能です。
5.5. BefBedV(一般運送約款に関する条例)の3節と4節は影響を受けません。
6. お子様のご利用
同伴者のいない12歳未満の お子様の輸送はできません。親の同伴のない12歳未満のお子様の場合、18歳以上の者が同伴する場合にのみ利用できます。ルフトハンザは、一人で旅行する未成年者に対して監督責任を負いません。
7. 障がいのある方、移動に不自由のある方の運送
7.1. ルフトハンザ便またはルフトハンザ エクスプレス バスの予約に関するサポートについては、https://www.lufthansa.com/jp/ja/travellers-with-special-needs をご確認ください。
予約時にサポートを希望された場合は、フライト区間とバス区間の両方で承認または却下を判断します。バス区間においては、補助が空港でのみ利用いただける旨の留意点があります。
移動に不自由のあるお客様の場合、運転手の介助のもと、ご自身でバスの乗降および座席への移動を行っていただく必要がありますのでご了承ください。車椅子は、折りたたみ式で荷物室に収納できるものに限り持ち込み可能です。
7.2. フランクフルト空港 フランクフルト空港では、移動に不自由のあるお客様を対象としたお手伝いサービスがFraCareServicesにより無料で提供されます。このサービスを利用するには、出発の48時間前までに航空会社または旅行会社を通して申し込む必要があります。FraCareSericesに直接申し込むことはできません。サービス内容は、こちらのリンク:https://www.fracareservices.com/english/about-prm-service/よりご確認ください。
ルフトハンザ エクスプレス バスでフランクフルト空港に向かう際、バスが到着する約30分前にFraCareServicesに連絡して、空港に到着する正確な時刻をお知らせください。到着時刻を連絡をいただくことでのみ、バスの到着に備えて空港で待機することができます。FRACareの直通電話番号は、バスの出発前に運転手が案内します。
ミュンヘン空港:ミュンヘン空港では、移動に不自由のあるお客様を対象としたお手伝いサービスがMobility Serviceにより無料で提供されます。このサービスを利用するには、出発の48時間前までに航空会社または旅行会社を通して申し込む必要があります。Mobility Serviceに直接申し込むことはできません。サービス内容はこちらのリンク:https://www.munich-airport.com/accessible-travel-260945 からご確認ください。
ルフトハンザ エクスプレス バスでミュンヘン空港に向かう際、バスが到着する約30分前に当社のバス会社からMobility Serviceに連絡して、空港に到着する正確な時刻を知らせます。これにより、サービス提供会社がバスの到着に備えて空港で待機できるようにします。
7.3. 空港到着・出発手段がバスであることをご確認ください。車両や現場でのインフラの設計上、移動に不自由のあるお客様の乗降や輸送を安全かつ運用可能な方法でサポートできない場合があります。このため、お客様はご自身でのバスの乗降と座席への移動が可能である必要があります。車椅子は、折りたたみ式で荷物室に収納できるものに限り持ち込み可能です。
ミュンヘン:ご自身で歩くことや階段を上ることができないお客様で、そのため車椅子に乗ったままでの運送が必要なお客様(WCHCのお客様)は、ミュンヘン出発フライトの出発時刻の48時間前までに、サポートを申し込む必要があります。ミュンヘン往復バスをご利用の場合、当社のバス会社と協力して運送を行います。ルフトハンザもしくはバス会社より、手配(座席/ケアサービスの要件)について連絡を差し上げることがありますので、予約の際には連絡先を入力してください。
8. 手荷物の運送
8.1. 乗客1名につき、23㎏までの重さの手荷物を1個と、8㎏までの手荷物を1個持ち込むことが可能です。持ち込み手荷物は、最大50 x 30 x 20cmのサイズで、座席の上にある荷物置き棚に収納できるものでなければなりません。
8.2. 個人用文書、医薬品、貴重品、携帯電話、およびラップトップは車内に携行してください。持ち込み手荷物に加え、手荷物を1個(最大30 x 40 x 10cm、ハンドバッグ、ラップトップバッグなど)、同行するお子様1名につき子ども用バスケット1個もしくはチャイルドシート1個、または折りたたみ可能なベビーカー/バギー1台および車椅子/移動補助具1台(7.3.を参照)を持ち込むことが可能です。
8.3. スーツケースまたはベビーカー/バギーや車椅子/大型移動補助具などの大型の荷物は、車内客室部分に持ち込むことはできません。荷物室でお預かりします。荷物は汚れや損傷が発生しないように適切に梱包してください。
8.4. バス運送が航空機への接続、または航空機からの接続のための移動である場合、それぞれ予約されたフライトに適用される手荷物規定がバス運送にも適用されるものとします。持ち込み手荷物には例外が適用されます(8.1.を参照)。
8.5. 追加の手荷物、超過手荷物、特殊な手荷物、大型手荷物は、バス輸送がフライトとの接続として予約され、荷物が利用フライトに対して運送が登録され、航空会社によって承認された場合にのみ運送されます。超過手荷物の料金は空港での手荷物預け入れの際に計算されます。超過手荷物料金についての最新情報は、https://www.lufthansa.com/jp/ja/excess-baggage でご確認ください。
8.6. 輸送約款に規定された条件を満たさない手荷物、または§11 BefBedV(一般運送約款に関する条例)に記載された安全要件に準拠しない手荷物は、運送をお断りする場合があります。
9. 動物の運送
9.1. お客様は、認定された補助犬を無料で同伴できます。補助犬を同伴して旅行する場合は、出発の48時間前までにお知らせください。
https://www.lufthansa.com/jp/ja/assistance-dogs
9.2. バス運送が航空機への接続、または航空機からの接続のための移動である場合、かつ「機内持ち込みペット」を登録し航空会社から承認された場合には、犬1匹または猫1匹をケース(最大サイズ:55×40×23cm、防水、嚙み切れない素材)に入れて車内に持ち込むことが可能です(体重+ボックスの重量:8㎏以下)。承認された旨の確認書を出発前にバスの運転手に提示してください。これよりも大きいまたは重い動物またはケースの場合には、車内・荷物室ともに持ち込むことはできません。
https://www.lufthansa.com/jp/ja/travelling-with-animals
9.3. 補助犬、動物を運ぶキャリーケースは、お客様の座席(座席の足元スペース)に収まる大きさで、移動中は常にその場所になければなりません。
補助犬は座席の前の床の上に、リードを付けて横たわらせるか座らせる必要があります。首輪ではなくハーネスを使用することをおすすめします。いかなる場合も、犬を座席の上に載せることはできません。
安全かつ問題のない運行のための条件は、お客様の動物が公共の場で適切にふるまえるよう訓練されていることです。そのため、動物を同伴する場合は、動物がお客様の言うことを聞き、適切な行動をとれるという条件(吠えたり、うなったり、人や他の動物に飛びついたり、いかなる場合でも車内で排泄をしたりしない、など)のもとで許可されます。同伴の動物が適切にふるまえない場合は、運送中にマズル(口輪)の使用を求められたり、運送を拒否される場合があります。
9.4. 国境を超える区間の場合、一部の国では動物の持ち込みに対して特別な規則が適用される場合があることにご注意ください。お客様には、事前に規定を調べてそれに従う責任があります。
10. 賠償責任と責任の制限
10.1. 当社の責任は、いかなる場合も、証明された損害額を超えることはありません。間接的または派生して起こる損害については、重大な過失または故意に起因する場合にのみ、責任を負うものとします。不可抗力または予測不可能であるか影響力のおよばない状況によるサービスの中断、例えば 戦争または戦争に類似した出来事、敵対行為、暴動または内戦、国の機関またはその他による没収または妨害、道路封鎖、検疫措置、ならびに輸送会社が責任を負わないストライキ、封鎖または作業の停止などについては、一切の責任を負いません。
10.2. 損害の発生ごとに、輸送会社は次の損害賠償責任を負うものとします。
- 手荷物の破損については、手荷物1個につき上限1,200ユーロ、
- 手荷物以外の物品に対する損害については、搭乗者1名につき上限1,000ユーロ、
- 車椅子、その他の移動補助具または補助装置に対する損害は、紛失または破損した器具を再調達するための費用または修理費用を上限とします。
ただし、損害が輸送会社または委託業者の故意または重大な過失による場合を除きます。
10.3. 交通障害、運行障害、運行中断により時刻表通りの運行ができなかった場合は、賠償請求の理由にはなりません。
10.4. 時刻表、またはその他の公表された運行スケジュールの誤りまたは欠落、または輸送会社の代理店、従業員、代表者が提供する情報については、一切の責任を負いません。
10.5. さらには、契約上の責任としては、法的根拠の有無にかかわらず、バス運送の対価の3倍までに制限されています。間接的または派生して起こった損害に対する賠償責任は負いません。
10.6. 代替交通機関を利用する際の費用については、例えば、大幅な遅延またはキャンセルが発生した場合に、合理的な範囲内で最も安価な交通手段を選択した場合にのみ払い戻しを受けられます。
10.7. 手荷物は、受け取ってまたは荷物室から取り出してすぐに、破損がないか確認してください。万が一破損が見られた場合は、すぐに運転手に知らせる必要があります。後日、書面により連絡をする場合は、バス利用後7日以内に行わなければなりません。事後連絡の場合、お客様はバス利用中に異常が発生したことを証明する必要があります。
10.8. 乗客が預けた手荷物の中に入っている壊れやすいもの、腐りやすいもの、貴重品、身分証明書などの破損・紛失については責任を負いません。
10.9. 乗客の(手荷物の中の)持ち物が、他の乗客の手荷物または運送会社の資産に損害を与えた場合、その乗客はこれにより運送会社が被ったすべての損害および費用を賠償するものとします。
10.10. 車内に残された物については、一切の責任を負いません。
10.11. 運送会社が乗客にホテル宿泊を提供する義務を負う場合には、乗客1人あたりの宿泊費の総額は1泊につき80ユーロを上限とし、最長2泊までとします。