車椅子用バッテリーの輸送条件
バッテリー式の車椅子を使ってご旅行の場合は、輸送に対して国際的な危険物規則が適用されますのでご注意ください。
防漏型の乾式/ゲル式バッテリーを動力源とする車椅子
輸送の可否は以下の通りです。
- 受託手荷物: 可
- 機内持ち込み手荷物: 不可
航空会社による許可が必要です。
以下の規定を守っていただく必要があります。
- 取り外せないバッテリーは、車椅子または移動補助機器に確実に装着されている必要があります。
- バッテリー端子は短絡を防ぐ必要があります。例えば /バッテリーケースに収納するなど。
取り外し可能なバッテリーの場合 (折りたたみ式車椅子の場合など)は、さらに以下の規定が適用されます。
- バッテリーを取り外す必要があります。
- バッテリーは端子を絶縁して短絡を防止する必要があります(露出した端子にテープを貼るなど)。
- 取り外したバッテリーは頑丈な容器に入れて貨物室で輸送する必要があります。
防漏型のリチウムイオンバッテリーを動力源とする車椅子
輸送の可否は以下の通りです。
- 受託手荷物: 可
- 機内持ち込み手荷物: 不可(機内持ち込みに限り輸送が認められる取り外し可能なバッテリーの場合を除く)
航空会社による許可が必要です。
以下の規定を守っていただく必要があります。
- 取り外せないバッテリーは、車椅子または移動補助機器に確実に装着されている必要があります。
- バッテリー端子は短絡を防ぐ必要があります。例えば /バッテリーケースに収納するなど。
- バッテリーは「国連試験基準マニュアル」の要件(Part III, Section 38.3)を満たしている必要があります。その証明を予約時または空港でのチェックイン時に提出していただく必要があります。例えば メーカーによる証明書やご自身による書面での証明書など。
取り外し可能なバッテリーの場合 (折りたたみ式車椅子の場合など)は、さらに以下の規定が適用されます。
- バッテリーは取り外してください。
- バッテリーは端子を絶縁して短絡を防止する必要があります(露出した端子にテープを貼るなど)。
- ご自身で用意した保護バッグに個々のバッテリーを収納する必要があります。
- バッテリーは300 Wh以下である必要があります。
- 予備バッテリーは300 Wh以下のバッテリー1個、または各160 Wh以下のバッテリー2個までが輸送可能です。
- 機内に持ち込むバッテリーは、追加の機内持ち込み手荷物として輸送する必要があります。
湿式バッテリーを動力源とする車椅子
輸送の可否は以下の通りです。
- 受託手荷物: 可
- 機内持ち込み手荷物: 不可
航空会社による許可が必要です。
以下の規定を守っていただく必要があります。
- 取り外せないバッテリーは、車椅子または移動補助機器に確実に装着されている必要があります。
- バッテリーの接続を切断した状態にする必要があります。
- バッテリー端子は短絡を防ぐ必要があります。例えば /バッテリーケースに収納するなど。
- バッテリーは縦にした状態で輸送できる場合に限り受け入れられます。取り扱い上の理由で縦にできない場合、バッテリーは取り除く必要があり、車椅子はバッテリーがない状態でのみお預かりが可能です。この場合、バッテリーは貨物として輸送する必要があります。