最重要区間
最重要区間はIATAの決議302号によって決定されます。IATAは世界のフライトを大きく3つのタリフエリアに区分しています。これらがさらにサブエリアに区分されています:
IATA タリフエリア1 – TC1:アメリカ・グリーンランド
タリフエリア 1 のサブエリア: 北米、中米、メキシコ、カリブ海、南米
IATA タリフエリア2 – TC2:ヨーロッパ・アフリカ・近東
タリフエリア 2 のサブエリア: ヨーロッパ、近東、アフリカ(インド洋の島を含む)
IATA タリフエリア3 – TC3:アジア・オセアニア
タリフエリア 3 のサブエリア: 南アジア、東南アジア、日本と韓国、南西太平洋、オーストラリア、
ニュージーランド
- 最重要区間は最初にタリフエリアをまたぐ区間です。
例外:3つのタリフエリアすべてをまたぐ旅程の場合、最重要区間は常にタリフエリア1と2の間になります。
- 上記1.に 該当しない場合、最重要区間は最初にサブエリアをまたぐ区間です。
- 上記2.に 該当しない場合、最重要区間は最初に国境を超える区間です。
- 上記3.に 該当せず、国境を超えることがない場合、最重要区間は最初の区間になります。
そのため、地理的な距離が最も長い区間であっても最重要区間でない場合があります。例えば、バンコク(タリフエリア3)からフランクフルト(タリフエリア2)経由でハバナ(タリフエリア1)に向かうフライトを予約した場合です。
- バンコク発フランクフルト行きはルフトハンザが運航する便名LH773(LH = ルフトハンザ)を利用。
- 引き続きストップオーバーなしにフランクフルト発ハバナ行きをコンドールが運航する便名DE2184(DE = コンドール)を利用。
バンコクからフランクフルト区間は地理的には最も距離が長くなりますが、タリフエリア2と1をまたぐのはフランクフルト発ハバナ行きです。そのため、この場合の手荷物規定はコンドールの無料受託手荷物規定が適用されます。
ストップオーバー
ストップオーバーは経由(乗り継ぎ)都市での24時間以上の滞在または旅行の中断を指します。
例:フランクフルト発ドバイ経由バンコク行きのフライトを予約され、ドバイに2日間(48時間)滞在する場合。
- フランクフルト発ドバイ行きはルフトハンザが運航する便名LH630(LH = ルフトハンザ)を利用。
- ドバイでの2日間滞在後、ドバイ発バンコク行きはタイ国際航空が運航する便名TG 518 (TG = タイ国際航空)を利用。
この場合、フランクフルト発ドバイ行きは、ルフトハンザの手荷物規定が適用されます。ドバイでの48時間の滞在により、ドバイからバンコクまではタイ国際航空の無料受託手荷物規定が適用されます。