補助犬の同伴に関するご案内

補助犬とは、犬種や種類に関係なく、

  • 視覚障がい、感覚障がい、精神障がい、知的障がい、またはその他の精神上の障がい者を支援するために、個別に訓練を受けた犬を指します。

どの路線でも無料で補助犬を同伴することができます。ただし、補助犬を客室に同伴される場合、いくつかの要件を満たす必要があります。

安全でスムーズな運航のために、犬は飼い主の指示に従うよう訓練され、公共の場で適切な行動をとる必要があります(他の乗客や動物に吠えたり、唸り声を出したり、飛びついたりしないこと)。

犬が客室内や搭乗ゲートで排泄することは固く禁じられています。やむを得ない場合であっても、健康上のリスクや衛生上の問題が生じないような方法でのみ排泄が許可されます。

犬が適切な行動をとれない場合、ルフトハンザは追加料金をお支払いいただいた上で犬を貨物室にお預けいただくようお願いするか、または犬の輸送自体をお断りする場合があります。犬の輸送に関して生じた損害や追加料金はすべてお客様の責任となります。

機内同伴の要件

  • 犬はお客様の足元のスペースにおさまらなければならず、ルフトハンザが用意したリードを使ってシートベルトにつないでおく必要があります。
  • 犬が搭乗者の座席に座ることは一切禁止されています。
  • 犬には首輪ではなくハーネスの装着をお勧めします。
  • さらに安全を期するため、また、他のお客様への配慮のため、口輪をご持参いただくことを強くお勧めします。
  • 万が一、お客様の犬が他のお客様の安全を脅かす状況になった場合は、口輪をつけていただくことになります。つけていただけない場合、ルフトハンザ便では犬の輸送をお断りします。

補助犬を客室にお連れになる場合は、航空機でのペット輸送に関する一般的な注意事項をお読みください。

ルフトハンザでは以下の場合に分けて対応しています。

  • 米国発着の直行便で補助犬を同伴する場合
  • 米国外のフライトで補助犬を同伴する場合

米国発着の直行便では、補助犬(精神的補助を目的とするセラピードッグを含む)を客室にお連れいただけます。この場合の補助犬は、視覚障がい、感覚障がい、精神障がい、知的障がい、またはその他の精神上の障がい者のために、米国運輸省(DOT)の規定に基づく方法で求められる範囲において支援ができるよう、個別に専門的な訓練を受けていなければなりません。ルフトハンザでは、補助犬を無料で輸送いたします。ただし、当社では、乗客1人につき補助犬は2頭までとしています。
また、お連れいただけるのは生後6か月以上の補助犬に限られることにご注意ください。

「介助動物」および「障がい者」の定義(14 CFR 382に準拠)

介助動物

  • 種類や犬種を問いません。
  • 障がい者を支援するための個別訓練を受けている必要があります。
  • この場合の「障がい」には、視覚障がい、感覚障がい、精神障がい、知的障がい、またはその他の精神上の障がいが含まれます。
  • 犬以外の動物種や、感情支援動物、慰安動物、伴侶動物、訓練中の介助動物は、「介助動物」に該当しません。

注意事項: 14 CFR Part 382に基づき、感情支援動物は、米国運輸省の規定による介助動物には分類されなくなりました。そのため、ルフトハンザでは、今後このカテゴリーの動物を介助動物とみなしたり、承認したりすることはありません。

障がい者

  • 身体的または精神的な機能障がいを持ち、そのために永続的または一時的に、1つ以上の主な生活活動が著しく制限される方。
  • または、14 CFR 382.3に基づき、そのような機能障がいを持つとみなされる方。
  • (a) (1) 航空会社による航空輸送の航空券を入手する上で、その航空券を申し出るか、その申し出、購入、もしくはその他の方法で正当に入手するために誠実に試みる旅客である方、または (2) 14 CFR Part 382で要求されている航空輸送もしくはその他のサービスや配慮を受ける上で、(i) 航空機による航空輸送の航空券を購入もしくはその他の方法で正当に入手するか、その入手を誠実に試み、航空券を購入もしくは入手したフライトに搭乗する目的で、空港で自ら搭乗手続きをするとともに、(ii) すべての旅客に適用される合理的で差別のない運送契約の要件を満たしている旅客である方。
  • (b) 搭乗者の同伴または搭乗者との待ち合わせ、地上交通機関の使用、ターミナル施設の使用、またはスケジュール、料金もしくは方針に関する情報の入手に関して、航空会社が必要に応じて提供する合理的な便宜を利用し、航空会社が一般向けに提供する施設やサービスを自ら使用するために必要な行動をとる方。

必要書類

補助犬同伴でご搭乗を希望される場合は、輸送条件として、以下のフォームにご記入の上、ルフトハンザにご提出ください。フォームのご記入およびご提出は、必ず航空券の購入日以降に行ってください。

注意事項

  • 補助犬同伴でのご搭乗を最初のフライトの出発予定時刻の48時間前までに予約された場合、フォームは電子形式または紙の書類としてご出発日の48時間前までにルフトハンザにお送りいただく必要があります。
  • 補助犬同伴でのご搭乗を最初のフライトの出発予定時刻の48時間前より後に予約された場合、フォームはご出発当日に出発ゲートでルフトハンザにご提出ください。

以下のフォームに必要事項をご記入の上、Eメールでルフトハンザ メディカルオペレーションセンター(specialservice@dlh.de)にお送りください。

米国発着便との乗り継ぎで米国外のフライトをご利用の場合、補助犬のご予約には訓練修了証も必要です。証明書を上記フォームと一緒にEメールでお送りください。

米国運輸省の規定に基づき提供される障がい者支援を請求するために、介助動物航空輸送フォームや介助動物排泄証明書フォームに虚偽または架空の、もしくは不正な記述を故意に行うと、連邦法上の犯罪に問われます。

同伴の承認:米国運輸省の規定に基づき、ルフトハンザはその動物が補助犬に該当するかどうかを確認することが認められています。補助犬であるかどうかを判断するために、ルフトハンザは (1) 動物を観察し、公共の場での適切な行動が訓練されていないことを示す妨害的または攻撃的な行動がないかどうかを確認することができるほか、(2) 補助犬であることを示す特定の物品が備わっているかどうかをチェックすることができます。

補助犬の大きさ:補助犬は必ずお客様の足元のスペースにおさまらなければなりません。ただし、米国連邦航空局(FAA)の安全要件またはドイツ/欧州連合の法律に反する場合や、他の搭乗客のスペースを侵害する場合を除きます。

リードの装着:いかなる補助犬も、ルフトハンザの機内やルフトハンザが所有、リース、管理する空港エリアにいる間は、常に所有者またはハンドラー(該当する場合)によってリードにつながれている必要があります。

補助犬の輸送拒否:ルフトハンザは、以下の状況において、米国運輸省の規定に基づき補助犬の輸送を拒否することがあります。

  1. 補助犬が他のお客様の健康や安全を直接的に脅かす場合。
  2. 補助犬が客室や空港のゲートエリアで重大な妨害行為を行っている場合、または機内やゲートエリアでの行動から、公共の場で適切に行動するための十分な訓練を受けていないと判断される場合。
  3. 補助犬を輸送することが、米国連邦政府機関、米国領土、または外国政府の安全上または健康上の要件に違反する場合。
  4. 補助犬の客室同伴を希望される障がいを持つお客様が、ルフトハンザの要求する記入済みの該当フォームを提出していない場合。

損害:米国運輸省の規定に基づき、ルフトハンザは、補助犬同伴で搭乗されるお客様に対し、補助犬が原因で発生した損害に対する法的措置を講じる権利を有します。

専門的な訓練を受けていると認められた補助犬(介助動物 - SVAN:盲導犬、聴導犬、糖尿病や発作性疾患を持つ人に警告するアラート犬など)は、ルフトハンザが運航するすべてのフライトで客室に無料でお連れいただけます。

申告

できるだけ、ご出発の48時間前までに客室同伴を希望される動物の申告をお済ませください。

申告の際には、以下の書類もお送りください。

1.補助犬の訓練修了証

  • 以下の団体から認定を受けている訓練施設の訓練修了証:
    • Messerli Research Institute
    • Assistance Dogs International (ADI)
    • Assistance Dogs Europe (ADEu)
    • International Guide Dog Federation (IGDF)

または

  • 以下がすべて記載されている訓練施設および/または訓練士が発行した証明書
    • 訓練施設または訓練士の名前と住所
    • 訓練の詳細内容と訓練期間
    • 補助犬が修了した訓練対象の任務

米国外への渡航の場合、服従訓練修了証明書や、米国運輸省(DOT)フォームの記入だけでは不十分ですので、ご注意ください。自習型の訓練やオンラインでの訓練も認められていません。

ご提示いただけない場合、通常のペット輸送条件でお客様のお連れになる犬を輸送します。その場合、サイズや重量に基づいて、客室または貨物室での輸送となります。

動物の犬種、体重、年齢も併せてお知らせください。


2.米国外のフライトの場合、犬が専門的な訓練を受けた補助犬として同伴の条件を満たしている旨のお客様による確認書も併せて必要です。以下のフォームに必要事項を漏れなく記入し、お客様が署名されたものを2通、チェックインの際にご提示ください。

ルフトハンザ メディカルオペレーションセンターが確認を行った上で、お客様にご予約リクエストの確認書を送付します。

客室に補助犬を同伴する際のチェックリスト

ご準備をスムーズに進めるために、重要な点を網羅したチェックリストをご用意しました。

  • 旅程(往路と復路)において、追加の機内持ち込み手荷物として犬を客室に同伴することが、すべての関係国で現行の出入国規制に準拠していることを確認した。
  • 必要な獣医学的検査や処置(ワクチン接種、マイクロチップ装着など)を旅行前の適切な時期に済ませた。
  • 動物に必要な公的書類や獣医学的書類(ペットパスポートなど)の提出準備ができている。
  • 旅程に含まれる他の航空会社の機内でも犬の同伴が可能であることを確認した。
  • フライトを予約し、ルフトハンザまたは旅行会社に犬の客室同伴を申告して、そのお客様控えを受け取った。
  • ペットの客室内輸送に関するフォーム2通に必要事項を漏れなく記入し、署名した(米国発着の直行便で補助犬を同伴する場合は不要)。
  • 出発時刻の2時間前までに犬を連れて(該当する場合は適切な輸送容器に入れて)チェックインカウンターにお越しください。
  • チェックインカウンターで、お客様の犬に関する以下の書類をご提示ください。
    • 公的書類と獣医学的書類(ペットパスポートなど)
    • 必要に応じて、補助犬として訓練を受けたことの証明(米国発着便の場合を除く)
    • 必要事項を漏れなく記入して署名した、ペットの客室内輸送に関するフォーム2通(米国発着の直行便で補助犬を同伴する場合は不要)。
  • 予約確認書やお客様控えは機内持ち込み手荷物に入れてください。
  • チェックインの際に、またはルフトハンザ サービスカウンターで犬の輸送料金をお支払いください。
  • 犬にはハーネス(推奨)または首輪のほか、可能であれば口輪も装着してください。